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従兄弟たち [生き方]

12月11日、伯母の告別式があった。91歳でした。
優しく微笑んで、話し掛けてくれた印象しかない。でも僕の知って言う限りでも壮絶な人生だと思う。
終戦の時、満州天津、たぶん22歳ぐらい。命を懸け引上げ、子供を一人亡くす。
それからも、夫を支え頑張るが倒産を経験。その中、3人の子供、僕の従兄弟、を育て、最後はひ孫の顔を見て逝った。亡くなったのは、12月9日早朝。前夜の就寝時まで全くの日常を過ごしていたそうです。

葬儀は家族、親族で執り行ってしめやかでした。
静かな式の中でひ孫の高い声が響き、孫夫婦が「静かに」とたしなめている風景が、僕の子供のころの葬式を思い出させました。昔は賑やかな葬式が多くて、意味の分からない僕は、どこのどなたかわからない人に声を掛けられ、楽しかった印象しかないです。
その後斎場に行って、伯母のきれいな骨を拾い納めました。「数十時間前まで温もりのあった体が、単なる物質になる」。母を送った時は実質喪主だったので、そのような想いになることはなかったですが、死とは物理的にこんなものですね。

でも、久々にいとこ、従兄と従姉、に会いました。
今思えば昔々、従姉たちにぼやっとした憧れをもっていました。僕が中学生の頃だった思いますが、従兄が「おまえ、従姉が好きなんジャンないの」と突っ込まれ、何も言えなかったことを思い出します。なんとズバリだったので。
従姉たちは白髪となっていましたが、その魅力は変わらず、思わず抱きしめたくなる衝動に駆られました。今思うとそのその衝動を抑えたことを少し後悔。でも会いに行こうと思っています。
そんな想いを思い出させてくれた伯母に改めて感謝します。
ありがとう。






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